2017年7月1日
会社創立1周年を迎えて~ACS便りNo.15
〈元読売巨人軍吉村禎章氏と対談 出典:カンパニータンク2017年9月号(国際情報マネジメント発行)〉
大変お世話になっております。
株式会社ACSの淡路です。
『ACS便りNo.15(2017/7/1)』を送付します。
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株式会社ACSは昨年の7月1日に設立したので今日が満1歳の誕生日です。その間、当社にお仕事をご発注いただいたお客様、メルマガ(ACS便り)の読者の方々、そしてホームページを閲覧していただいた数多くの皆様(累計で500名を超えました)に支えられ、よちよち歩きながら何とか ACSは創立1周年を迎えることができました。
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
さて、今回のACS便りは、『会社創立1周年を迎えて』と題して、ACSのこの1年間の活動と今年度の取り組みを記載します。いつもと違い、 軽い気持ちで読んでいただければと思います。
なお、9月1日に書店発売予定の企業情報誌『カンパニータンク 2017年9月号』に、筆者が元読売巨人軍吉村禎章氏と対談した記事が掲載され、 起業の詳細な理由や経営の基本方針等が紹介されます。当社ホームページにも掲載しますのでその折には是非ご覧ください。
1.1年間の活動
◇私にとって起業とは?
体調不良(※)のため昨年6月に58歳で前の会社を辞めました。60歳の定年まであと2年、再雇用を希望し
て働くことができる62歳まであと4年の時間を残しての退職でした。その後の仕事について様々な選択肢を
検討しましたが、自分の経験やスキルを生かすには、別の会社に転職するのではなく、自分で会社を立ち上げ
るしかないとの思いに至り、起業を決意しました。
従って、私の場合、定年後に年金をもらいながらノンビリやる、『シニア起業』とは全く意味合いが違いま
す。
また、退路を断つ意味で、資本金を食いつぶした段階で会社をたたむ(売上が全くない状態なら2年で廃業)
ことを家族と約束して会社をスタートさせました。
※体調については今現在、全く問題のない状態まで回復しています。
◇開業準備の難関は銀行の口座開設!
会社の設立手続で閉口したのは銀行の口座開設手続でした。「経営コンサルティングを行う ACSの事業内
容に具体性がない」と言われ、事業計画、資金繰り表、事業の契約書のひな型等各種資料の提出が求められまし
た。「融資を受けるのではなく、口座開設だけなのになぜそのような資料が必要なのか?」と、支店の担当者に
詰め寄りましたが、会社設立と口座開設にまつわる犯罪が増加しているため、金融庁から厳しい審査が指導され
ているとのことでした。
その後、口座開設の審査が本店で行われ、審査が無事に通ったとの連絡があって支店に出向くと、担当者から、
「ACSはビジネスでこの口座だけを使ってほしい(つまり他の銀行の口座開設を控えてほしい)」と言われて
呆れました。
営業ツールとして「会社案内パンフレット」、「名刺」、 「履歴書・職務経歴書(経営コンサルは属人性が強
い仕事なので必要)」、「テーマ別ノウハウ集」、「会社ロゴ」等を作成し、前職で築いた人脈を頼りに営業を
開始しました。 「自分の周りで経営コンサルを必要とする会社があったら是非紹介していただきたい」、「(人
脈が会社経営者の場合)社長が認識する問題点の解決策を是非提案 させていただきたい」とお願する営業スタ
イルです。
しかし、知人に紹介してもらう場合、本当に案件がないとどうしようもなく、仮に案件があっても自分の仕事
が忙しければACSへの紹介の優先順位が下がってしまいます。紹介する人にインセンティブが働く仕掛け
(例えば紹介料の支払)がないとこのやり方はうまくいきませんが、それが作れないACSでは人脈営業をメイン
の受注活動にしてはいけないと痛感しました。
それでもこの営業活動で数件の具体的な提案(案件・受注管理を含む売上予算管理、収益力向上に向けた業績
の見える化と業績向上策等)を行い、複数の案件を受注しました。 (開業して8か月後にようやく受注できまし
た)
◇顧問紹介会社からの案件紹介に応募したが・・・
会社設立後まもなく顧問紹介会社の存在を知り、数社に登録しました。「顧問紹介会社」とは、上場会社等の
取締役や幹部職経験者でリタイアした人と、その人の経験・スキルを非常勤顧問として活用したい会社とをマッ
チングさせる会社のことです。マッチング方法は、顧問紹介会社が登録した人にメルマガで顧問の案件を伝え、
やりたい人が手を上げるというやり方です。メルマガではなく、電話で案件が直接伝えられるケースもありま
す。
ここでは、今時の顧問のニーズが極めて具体的・専門的・限定的なため、なかなか手を上げる案件がないこ
とを思い知りました。
このルートでも何件かの案件に応募し、具体的な提案(M&Aによる事業承継、株式上場に向けた人事評価
制度の構築と上場会社に相応しい株主総会の運営、株主総会サポート等)を行いましたが、最終的には先方
のご都合(お願いしたい仕事に対してACSはオーバースペックすぎる、やるかやらないかをACSの提案
を踏まえて再度検討したい等)で全てロストしてしまい、悔しい思いをしました。
◇ホームページ開設によるWebマーケティングの実施
営業ツールとして自社のホームページは必須と考え、2か月の準備を経て昨年の11月30日に開設しました。
それまで漠然と考えていた「自社の強み」、「セールス ポイント」、「ビジネスメニュー」等を整理して
わかりやすく情報発信するため検討に時間をかけました。予算が限られているので、スマホ用のホームページ
はあきらめ、パソコン用のホームページだけを製作することにしました。全体のページ構成もわずか 4ページ
で管理画面(自由に入力できる画面)は新着情報のみというささやかなものですが、このホームページを活用
して以下の営業活動を行うようになりました。
①「ACS便り」はACSの「キラーコンテンツ」であり、お客様に配信する「スキルレポート」
コンサルタントで成功するには、独自の「キラーコンテンツ」を持っていないとダメだとよく言われます。
私も全く同感ですが、それをACSでは何にするか試行錯誤した結果、ACSのメルマガを「キラーコンテ
ンツ」にしようと考えました。
また、「ACS便り」は実際の営業活動でお客様に提出する「スキルレポート」(ACSのコンサルレベル
を知っていただくためのもの)をメールで配信するものと位置づけ、1テーマ完結で書くことにしました。
従って通常のメルマガとは違って長文になります。
②「ACS便り」を新着情報に掲載し、SEO対策を実施することでホームページ閲覧者が急増
メルマガは読者に直接メールを配信するものでACSでもこれを実践していますが、なかなかメルマガの
配信を申し込んでいただけないという現実に直面し、「ACS便り」を新着情報に掲載(途中から画像つき
で)することにしました。
また、Googleアナリティクスで毎日ホームページを分析し、基本的なSEO対策を行いました。具体的には、
ACS便りのテーマを時期も考慮して何にすべきか、単発にするのかシリーズものにするのか、検索エンジ
ンの上位ページに掲載されるには、誰もが思いつきそうでいてありふれていない、そして具体性のある題名
が必要になります(例えば『株主総会の運営』は×、『2017年6月株主総会の運営』は〇)が、そういう観点
で題名をどうすべきか等いろいろと検討して実施してみました。その結果、これまでに配信したACS便り
14件のうち8件は「Yahoo!」と「Google」 の1ページ目に掲載されるようになり、ここ3か月で閲覧する人
が急増しました。(6月1か月間でACSのホームページにアクセスした人は150名を超えました)
③今後の課題
Webマーケティングの今後の課題は、ACS便りというコンテンツの内容充実を図りながら、新規ユー
ザーとリピートユーザーをさらに増やし、ACSの具体的なビジネスにつなげていくことです。
そのために、属人性の強い経営コンサルティング業界でACSの知名度を向上させるべく、広報活動にも
積極的に取り組んでいこうと考えています。
◇案件の受注から完結までのACSの活動
受注した案件でコンサルとしてどれだけ実績を上げてお客様の信頼を得られるかが最も重要なことは言うまで
もありません。これができなければ、上記のマーケティング活動など全く意味がありません。
以下では、ACSが受注から問題解決・課題達成まで実際にどのような活動をするのかを紹介します。
(ある仕組みを社内に構築する案件を想定しています)
①受注活動フェーズ1
お客様企業の経営トップから自社の問題点や課題をヒアリングします。ACSではその問題解決・課題対
応を、「ストラテジック・マネジメント」(ACS便りNo.1参照)という切り口で行うことを説明し、
ご理解いただきます。そして提案することとそのためのデータ借用のご了解をいただきます。
②受注活動フェーズ2
お客様企業からお借りしたデータをもとに経営トップが認識している問題点や課題を分析し、実施すべ
き対策の方向性や進め方(プロジェクトの組成、推進スケジュール)、コンサル料金等を提案します。
③プロジェクトのキックオフミーティング
お客様企業から正式にご発注をいただいたら、プロジェクトのキックオフミーティングを開催し、ACS
はプロジェクトの事務局としてミーティングに参加します。ACSがプロジェクトの目的、進め方等を
メンバーに丁寧に説明し、メンバー間の「ベクトル合わせ」を行います。
④プロジェクト活動
推進スケジュールに基づき、ACSがプロジェクトを実質的に仕切り、ミーティングの進行や資料づくり
等を行います。必要に応じてプロジェクトの個別課題について担当者とACSで検討も行います。
さらにプロジェクトメンバー全員で十分に議論して仕組み案を作成し、トライして効果を検証します。
その結果、問題がなければ、経営トップにそれを報告して正式に仕組みを構築します。
2.今年度(2017年7月~2018年6月)の取り組み
ACSは以下の強みを生かし、受注活動とコンサル活動の質を高めてお客様に満足いただけるビジネスを推進します。そして、その結果としてビ ジネスを拡大したいと考えています。
◇ACSの強み
①本社業務の大半(経営企画、総務、人事、財務・経理)をカバーするキャリアを生かして、お客様企業が
抱える様々な問題解決にワンストップで対応できる
②評論家的ではなく、具体的・実務的なコンサルを行うことができる
③お客様と同じ目線(上から目線ではなく)で一緒に汗 をかく(プロジェクトの事務局として、メンバーと
一緒に 悩み、考え、作業する)
④リーズナブルな価格でサービスを提供する
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以 上